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ナンバーナイン復活 ― ミヤシタタカヒロが示す新たな一歩とソロイストの現在地

  • baseimayoshi
  • 9月30日
  • 読了時間: 2分

ナンバーナインという伝説

1990年代後半から2000年代にかけて、ストリートとモードの狭間でカルト的な人気を誇った「NUMBER (N)INE」。


ロックやパンクといった音楽カルチャーを背景に、従来のファッションにない荒々しさと繊細さを同居させ、東京の若者を熱狂させました。


その中心にいたのがデザイナー、宮下貴裕です。


ソロイストとしての歩み

2009年にナンバーナインを離れた宮下は、翌年に新ブランド TAKAHIROMIYASHITA TheSoloist. を始動。


ナンバーナイン時代よりもさらに個人的で内省的なテーマを打ち出し、重厚な素材使いやアンバランスなレイヤード、ジェンダーを超えるシルエットで、独自の世界観を築いてきました。


ロックの衝動を宿しつつ、クラフトマンシップを突き詰めたその姿勢は、一貫して「表現としての服」を貫くものでした。


速報:ナンバーナイン復活

そして2025年9月。宮下自身が「NUMBER (N)INE by Takahiro Miyashita」の復活を発表しました。


「BACK, I MISSED YOU NUMBER (N)INE BY TAKAHIRO MIYASHITA(戻ってきたよ、会いたかったです)」という言葉には、ファンへの強い呼びかけが込められています。


約15年の時を経て再始動するナンバーナインが、どんな進化を遂げるのか。期待と不安が入り混じるニュースとなりました。


宮下貴裕の矛盾と魅力

宮下の服には常に矛盾があります。


  • 商業性と芸術性のはざま

  • 普遍性と一過性のあわい

  • 音楽カルチャーへの敬意と、ファッションとしての実用性


だからこそ熱狂的な支持を生み、同時に「難解だ」とも評されるのです。


ナンバーナイン復活は、単なる懐古か、それとも新しい時代への挑戦か。その答えはこれからのコレクションにかかっています。


最新のお知らせ:ソロイストの一着

最後に、現在の宮下を感じられる小さなお知らせを。


TAKAHIROMIYASHITA TheSoloist.が手がけたコラボレーションアイテム、SUICOKE × マーク・ゴンザレスのクルーネックスウェットが入荷しました。

グレーのボディに「SKATEBOARD HERO JAY ADAMS」と描かれた、カルチャー性の強いデザインが印象的な一枚です。サイズは L、未使用品で価格は ¥16,500

ナンバーナイン復活のニュースとあわせて、ソロイストというブランドの現在地を感じてもらえるアイテムだと思います。



結び

宮下貴裕というデザイナーは、常にファッションを「単なる服以上のもの」として提示してきました。ナンバーナイン復活という衝撃と、ソロイストで積み上げてきた軌跡。その両方を見比べながら、自分のスタイルと向き合うきっかけにしていただければと思います。

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