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見せびらかさない贅沢。プロが選ぶ「本当に価値ある初夏アイテム」の流儀【WWS#005】

  • baseimayoshi
  • 3 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:1 日前

前回好評だった「マイ定番」紹介の延長として、今回は私がリアルに「この夏、本当に買ってよかった!」と心から思える、とっておきの初夏アイテムを3つ、その“語れる”理由と共にご紹介していきます。


ラグジュアリーな逸品から、驚くほど身近な名品まで、私の審美眼にかなったアイテムたちが、諸氏の初夏の装いを豊かにするヒントとなれば幸いです。


1. ボッテガ・ヴェネタのサングラス 〜“語らない”ことの美学〜


まず一つ目は、ボッテガ・ヴェネタのサングラス。私が愛用しているのは、下記写真のアイテム。


数あるラグジュアリーブランドの中で、なぜボッテガ・ヴェネタなのか?

その最大の理由は、彼らのデザイン哲学に深く共感するから。

特に私が惹かれたのは、その「ブランド感を前面に出さない」奥ゆかしさ。

このサングラスには、一目でそれと分かるようなロゴが一切見当たらない。

これ見よがしな主張をせずとも、そのフォルムの美しさ、上質な素材感、そして精巧な作り込みだけで、確固たる存在感を放つ。

これこそが真のラグジュアリーではないでしょうか。

夏の強い日差しは、思いのほか体力を奪います。

特に私はディズニーが好きで、夏場に足を運ぶことも少なくないですが、そんな時このサングラスは文字通り「なくてはならない」相棒。

しっかりと日差しを遮ってくれる機能性は当然として、長時間かけていても疲れないフィット感、そして何より、どんなスタイルにも静かに寄り添い、さりげなく格上げしてくれるこの佇まい。これぞ「買ってよかった」と心から思える逸品。


2. UNIQLO U エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ 〜日常を格上げする、究極のベーシック〜


次に紹介するのは、意外に思われるかもしれないが、UNIQLO Uの「エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ」。

私のクローゼットには、この黒が常に複数枚ストックされています。

なぜこれなのか?理由は明快。

まず、デザインが限りなくシンプルであること。

クルーネックの詰まり具合、程よいオーバーサイズのシルエット、そして余計な装飾がない潔さ。これが、どんなボトムスとも、どんなスタイルとも調和する。

そして特筆すべきは、その実用性の高さ。

エアリズムコットンという素材は、コットンの見た目の良さとエアリズムの機能性(滑らかな肌触り、吸汗速乾性)を併せ持つ。

特に夏場は汗をかきますが、これは洗濯しても本当にすぐに乾く。

なので、ためらうことなくヘビーローテーションできるのだ。

何回洗濯してもヨレにくいタフさも、この価格帯では驚異的と言えるでしょう。

多くのデザイナーズTシャツも見てきたが、日々の過酷なまでの着用頻度と洗濯に耐え、かつ普遍的なデザインと快適な着心地を提供してくれるのは、結局こういう実直な一枚だったり。

プロの視点から見ても、これは「価格以上の価値」がある名品。


3. ホカオネオネのリカバリーサンダル 〜快適さとスタイルを両立する、賢者の選択〜


最後の3つ目は、ホカオネオネのリカバリーサンダル。

私は元々、同ブランドのスニーカー「BONDI」を愛用しており、その雲の上を歩くような独特のクッション性に惚れ込んでいました。その流れで手にしたのが、このリカバリーサンダル。

「リカバリーサンダル」と聞くと、機能性重視でデザインは二の次、というイメージを持つかもしれない。

しかし、ホカオネオネのそれは一味違う。

もちろん、運動後や長時間の歩行後の足を優しく包み込み、疲労回復をサポートするという本来の機能は素晴らしい。

だが、私が特に気に入っているのは、そのボリューム感がありながらも、どこか洗練されたデザイン性。

数あるリカバリーサンダルの中でも、これは街履きとしても十分通用するルックスを持っている。

Tシャツにスウェットパンツといったリラックススタイルはもちろん、きれいめなパンツやワンピースの「外し」として合わせても面白い。

まさに「楽して、おしゃれ」を高いレベルで両立してくれる、賢い大人のための一足と言えるでしょう。

長旅の後や、夏の普段履きとして、これ以上の快適さとスタイルを提供してくれるサンダルは、そうそう見つからないはず。


詳細はこちら


【まとめ 〜“語らない”ことの豊かさ、自分だけの価値基準を〜】


さて、今回は私のリアルな愛用品として、ボッテガ・ヴェネタのサングラス、UNIQLO UのエアリズムTシャツ、そしてホカオネオネのリカバリーサンダルという、一見すると価格帯もカテゴリーも異なる3つの初夏アイテムを紹介してきました。


これらのアイテムを並べてみて、何か共通するものを感じましたでしょうか。 私がこれらのアイテムに惹かれ、日々愛用している背景には、実は共通する一つの価値観があります。それは、「シンプルであること」、そして「ブランド名を声高に主張しない、奥ゆかしさ」。


ロゴが一切ないボッテガのサングラス。究極にミニマルなUNIQLO UのTシャツ。機能美に徹し、ブランドロゴも控えめなホカのサンダル。


長年ファッション業界に身を置き、華やかなラグジュアリーブランドから独創的なデザイナーズブランドまで、数えきれないほどのモノに触れてきた私が、なぜ最終的にこのようなアイテムに心を掴まれるのか。


それは、モノ自体の本質的な美しさ、機能性、そして自分自身との相性こそが、最も重要だと考えます。


ブランド名やトレンドは、確かに魅力的な要素の一つではある。


しかし、それらは時に、モノの真の価値を見えにくくさせることもあるのではないだろうか。


「何を持っているか」で自分を語るのではなく、「自分が何を感じ、何を心地よいと思うか」でモノを選ぶ。ブランドロゴの力を借りずとも、その人自身のスタイルや審美眼が滲み出るような装いこそ、成熟した大人の豊かさの表れだと私は思います。


情報が溢れ、常に新しいものが求められる時代だからこそ、一度立ち止まって、自分にとって本当に大切なものは何か、長く愛せるものは何かを考えてみてください。


見せびらかすためではない、自分自身の内なる声に耳を澄ませて選んだ一着、一品は、きっと日々の生活に静かな満足感と自信を与えてくれるはずです。


WWSでは、これからもそんな「本質的な価値」に光を当て、皆さんのファッションとの向き合い方が少しでも豊かになるような情報を届けていきたいと考えています。


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